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デザインをディベロップさせるワークショップについて

いったい何から書き始めたらいいのかわからないほど放置してしまったのけれど、皮肉なことに書きたいことが沢山あったにも関わらず、放置してしまったわけだ。これは決して書く時間がなかったわけではなく、書く気分に何故かならなかったわけである。モノ書き気分には斑がある。
さて、前のエントリーを読むと、おおー、まだ出張中ではないか。
なんと、ずいぶん昔のことに思えるだけに残念でたまらない。いったい何しにいったの?と
家族やスタッフの目を逸らすためにも、まずは出張の核について書きたい。

今回の出張は、家具メーカーが主催するワークショップに参加するためである。
ワークショップといっても、お互いに持ち寄ったアイデアをデベロップするためのワークショップで、
一般的なワークショップとはやや状況が異なる。世界中から集められたデザイナー10組強、
ブラジル、香港、スペイン、ポーランド、US・・。英語の喋り方も違えば、ジョークも違う。
アメリカ人のジョークはあくまでブラックだ。遠くで大人たちが集まっているのを見て、
僕らが何をしているのかと話ていると、
”Sacrifice a child! ” 子供をいけにえにしているのさ。
そんな具合。

すでに各デザイナーが用意した案をもとに、2日間のディスカッションを行い、
最終日に、皆でプロトタイプを作る。プロトタイプを作る工場があり、大凡のことはなんでも出来るという
素晴らしい環境。実際、あの短時間でよくもまあ、あれだけのものをみんな作るよな・・。
流石はなれている。かく言う私も、日曜大工は得意中の得意であって、
ここでは若干鼻が高かったことだけは付け加えておきたい。ただ作るというスキルにおいて・・。

様々なバックグラウンドを持ったデザイナーを呼んだ経緯は、家具のビジネスにおける
世界戦略が第一。次に、各々のデザイナーの生まれ育った環境、ライフスタイルが違うことから、
そこからの発見的な視点を披露させて、各々分析することによって、
モノの強度を生みださせようというアイデア。あるいは信念。
僕はこうした思いこみは、嫌いではないけれど、
ともすると、あるアイデアを 強引に説得させるための道具として便利に使われてしまう危惧もあったし、
実際そう感じることもすくなくなかった。

しかしながら、個性的で、優秀なデザイナーが悩みながら答えに近づいていく様は、
なかなか共有できる話ではないだけに、ゾクっとすることもあったし、
彼らの話かたや、スマートさから学ぶ部分も多く、僕にとってはとても勉強になったと言える。

例えば、一人のデザイナーがこういう。
「スマートになりなよ。製品化されなかったら誰の得にもならないんだ。」
当たり前の話だが、個性的なデザインで知られる彼女が、(僕はあまりしらなかったんだけれど。)
コスト意識が非常に高く、無駄と思えることを一切デザインに盛り込まないあたり、
やっぱりさすがだと思った。また、彼女がワークショップの間、相談相手として選んでいたのは、
隣にいるデザイナーではなく、その会社の開発の人間がメインだった。
彼女はスマートである。

肝心な製品化は、随分先の話だし、なかなか毎回ハードな宿題を出してくるわけど、
投資額から考えれば、まあそのくらいのプレッシャーはいたしかたなし。

いずれにせよ、コミニケーションスキル、プレゼンテーションスキル、
そんなことが一気にためされる3日間。面白かったと総括するには、
あまりにも疲労困憊であり、濃密であり。この年になって、この手の経験(集団生活のような・・)
をさせてもらったことはありがたかったと言える。

次回は、出張前後について。

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