blog

ゲストハウスのすすめ

設計事務所をやっていると毎年なかなか不思議な事が起こる。例えば3年前はインドからの仕事で、2年前は南アフリカからの仕事だ。仕事を通して様々な国に行けるのはこの職業のいいところの一つだなと思う。去年は特段変わったところには行かなかったけど、思いつきで事務所のゲストルーム作った。ゲストルームを作ったらこれが思った以上に海外からゲストが来てむしろこちらから行くよりも交流が増えた。ゲストと朝ごはんを食べたり仕事終わりにラーメンを食べたりしながら話ができる。本当に最近だが同時にちょっと面白い可能性も見えてきた。海外の設計事務所とのコラボレーションだ。今週シンガポールからきているout of stockのガブリエルくんは今家族で泊まっているけど日々話をしているなかでシンガポールの住宅を一緒にやることになった。でたまたま来日しているクライアントと急遽来週の月曜日に会うことになった。仕事の進め方として彼のスタッフを日本に送り込んでゲストハウスに滞在させようということになった。スイスのアトリエオイさんともオフィシャルに提携することになったのだけど、双方のスタジオにゲストルームがあることで人的交流の話は飛行機のチケット代だけの問題だ。
ゲストハウスは夏の間インターン生の宿になるが、夏からバルセロナからアーキテクトのカップルがのべ3ヶ月ほど滞在して、その間一緒に3つの仕事をした。今後も仕事をExchangeさせていくことになっている。僕は中国とコンペの仕事、彼らはアンドーラのアーキテクトとして僕らと協働ができると話をしている。
このように去年の驚きは設計事務所にとってのゲストハウスを持つことの可能性を感じたことだ。ゲストハウス作った当初は事務所経営が厳しいときAIRBNBで稼いじゃおうくらいに思っていたけど今は微塵もそんなことを思わなくなった。決して安い投資ではないが-設計事務所を思わぬ形でジャンプさせるちょっとした裏投資だと思う。

この記事にコメントするno comment | Posted by adminTo Top


展覧会のご案内

現在、六本木のAXIS 4階の JIDA Design Museum にて、「DESIGN WORKSHOP SWITZERLAND – JAPAN」 の展覧会を開催しております。
本展覧会では、今年行われたスイスと日本の交換ワークショップの成果物が出展されています。

会場の設営は、当事務所が担当いたしました。宜しければ、ぜひ本展覧会をご覧ください。

会場 : 港区六本木5-17-1 AXIS 4階
会期 : 2015 10.24 sat. – 11.3 tue.
時間 : 11.00 – 19.00 (最終日は17時まで)
URL : http://www.jida.or.jp/site/information/sia

この記事にコメントするno comment | Posted by adminTo Top


スタッフ募集

スタッフ募集します。

現在の仕事は、住宅、別荘の建築設計、インテリアはギャラリーやレストラン、カフェ、また家具や照明デザイン、また石巻工房のディレクター業務、石巻工房のショールームギャラリー運営にいたるまで多岐にわたります。基本的に建築のスキル、理解があればインテリア、家具などに関しては仕事をしながら覚えてもらうことになります。

クライアントも国内外、国籍も多岐にわたるため英語は少なからず理解することが求められます。

仕事は幅広いのですが、あらゆるプロジェクトにおいて、good designを目指しています。
打ち合わせや急な仕事がない限り週休2日。

給料は能力に応じて、17-36万円。
連絡は下記へよろしくお願いします。

メールはこちらへ
info@keijidesign.com

ポートフォリオ-PDFにてメールでお送りください。
資料を拝見させていただき、こちらからご連絡いたします。

芦沢啓治

この記事にコメントするno comment | Posted by adminTo Top


ミラノサローネ2015雑感

ミラノからの帰りの飛行機である。少し多めにワインを飲んだので書き始めてみる。スケッチをするには頭のシャープさに欠けるし、小さな画面で映画をみるのも魅力がかける。ふと何か書いてみたいと思った。不思議である。数ヶ月書いてこなっかたのに湧き出るように書きたいことが出てきた。長女が中学生になったこと。ミラノサローネのこと。石巻工房のこと。建築のこと。家族のこと。家具のデザインのこと。友達のこと。これからの人生。。いや少なくとも今年考えるべきこと。ミラノからの帰りの飛行機だからミラノサローネについて書くのがいいだろう。ミラノサローネが一体僕にとって何なのか、そこはどんな場所なのか、一般的な話としてではなく個人的な経験として書いて見たい。

ミラノサローネとの出会いがなければ、僕は家具やプロダクトの世界で仕事をするようにはならなかったはずだ。これは僕だけではない。多くのデザイナーがミラノサローネによって育てられたと思う。だからどんなに忙しくても、お金がなくても、仕事しているクライアントに申し訳ないと思いつつも、僕はミラノに通うと決めた。最初は訳も分からず、そしてある部分コンプレックスを払拭するために、そして今は自分が向かうべき方向をアジャストするために来ている。結局3回自ら展示をして、何回か売り込みなんかもやってみて(うまくいかなったけど。。)最近ではデザイナーとしてのミーティングのスケジュールを入れることも増えてきた。去年からは石巻工房のトップとしての打ち合わせもする。少しずつだけど傍観者からプレーヤーに昇格したということだろう。未だに苦労している言葉もちょっとずつだけどなんとかなるようになってきた。実は伝えられる、聞き取れる以上に、立ち振る舞いが重要であることがここ数年でわかったことだ。これは言葉のスキルだけでは解決できない。40過ぎてこんな大事ことにようやく気がついた。

ミラノサローネ-多くのメーカー新作を発表する。同時に素晴らしいインスタレーションを経験する機会がある。これは本当だ。それらはもちろん素晴らしいが、僕は会いたい人に会えるということがもっと素晴らしいことだ思った。

ミラノではとにかく人にあう。食事をする。ビールやワインを飲みながら話す、聞く、そして考える。実際多くのデザインや空間を体験すること、ビジネスミーティングと同じくらいそこでの会話は重要だと思っている。その場で膝をうつような啓示を受けるようなこともゼロではないが、通常はここでの経験を消化するには時間がかかる。すなわち今もなんとなく考えている。書きながら考えている。なぜミラノの夜の会話が素晴らしいのか。多くの素晴らしい空間やデザインの体験とそうした会話がセットとなっていることが鍵である。同じ場所を旅行したもの同士思い出話に花が咲くように、会話は尽きない。そこからグッと深いところまで話し込むこともある。みな興奮状態であると言っていいと思う。ゆえに発せられる言葉には淀みがない。本音が飛び交う。
ディナーでは話たらずBar Basso に行く人も多い。朝まで飲めるとにかくデザイナーが集まるバーである。あれ程の人が集まっているのにクレームはない。これはミラノ、あるいはイタリアの懐の深さだろう。ミラノサローネの成功には幾つかの理由があると思うがイタリアの懐の深さとは関係があると思っている。(長いこと景気がわるいことも。)
bar bassoについて話を戻す。どこから湧いてきたのかと思うほどデザイナーやデザイン関係者が集まる。一流の国内外のデザイナーがいることで有名な場所だが、ビールを2本抱えた社交のプロの役割も見逃せない。おかげでなかなか帰れない。朝は時差ぼけで6時起きなのに2時、3時まで飲む。歩いて5分のところに宿があることを今回は恨んだ。2日通って身の危険を感じたので僕はそれ以上はいかなかったが。。何人かのデザイナーから毎日通ったという話を聞いた。合言葉「bar bassoで会おう」-しかしながら約束したデザイナーには会えない。そこに彼、彼らがバーにいるのかいないのかわからないが、実は問題にならない。とにかく会うべき人たちがそこに山ほどいるからだ。今回は初めてそこで出会って結婚したという話も聞いた。

バルバッソであう人達も含め、ミラノでしか会えない人が沢山いる。不思議なことにミラノに来ている日本人も含めだ。いや世界一周券を持ち会いに行けばいいかもしれないが、ミラノでは勝手に集まっているから、偶然会う。後ろから声をかけられることもある。世界一周券であれば一月はかかりそうな出会いが3、4日に凝縮されている。

最後にビジネスの側面で話す。この期間中にプレゼンをメーカーにしている人たちが結構いる。僕の場合あまり上手くいかなかったけれど、逆の立場から言うとメールで送られてくるよりは効果があると思う。メーカーのトップがミラノには来るので上手くアポが取れればそれもありだ。同時にメーカー側からアポを取ってくる場合がある。ミラノに来ているのであれば打ち合わせしないかと。このあたりはトップデザイナーになればますます可能性が増えていくのだと思う。

だからミラノサローネでは出会いが重要だなんてありきたりの結論ではあるけれど、本当のことだから仕方がない。特に日本から行く場合時差ぼけとの戦いもあり思った以上に体力の消耗は激しい。そして当然のこととして外国語を喋れればより可能性は拡がる。デザイナーであればこれぞという案を握りしめて。。

今、日本海上空である。あと1時間で日本に着く。昨日のディナーは昨年石巻工房の展示でお世話になったSCP-ロンドンの家具メーカーのオーナー、シェリダンさんに誘ってもらった。30回目のミラノだと言っていた。僕は8回目。また来年も来るのだと思う。

この記事にコメントするno comment | Posted by adminTo Top